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コラム会報誌研究発表

新年のご挨拶|会長コラムVol.30

同窓生の皆様、新年明けましておめでとうございます。


穏やかな年越しでしたでしょうか。あるいは当直などで忙しくされていましたか。もしも少しでもゆっくりされる時間がありましたら、同窓会会報をパラパラとご覧になって頂けましたら幸いです。今回から表紙の構成を変更し、文字も大きく読みやすい仕様にしてみました。そしてさらにお時間がございましたら、ご感想ご意見をお寄せ頂けましたら大変嬉しく存じます。


さて昨年も 1 月の国試受験生へのインフルエンザワクチンから始まり、神奈川支部会への参加、評議員会、常任委員会、埼玉支部会、茨城支部会、鹿児島支部会、私立医大同窓会全国会東部会、本学同窓会総会、東医体開会式、東医体派遣医、産業医講習会、女性医師の会、獨医祭、私立医大同窓会全国会総会や6年生の勉強合宿応援などなど同窓会は様々な学内学外の行事に参加してまいりました。このような活動が叶いましたのも同窓生の皆様の応援があってこそと心より感謝申し上げます。お陰様で、多くの同窓生とお目にかかる事が出来、また多くの他の私立医大の皆様ともお近づきになる事ができました。


特に東医体や獨医祭への積極的な関わりは、未来の同窓生である学生の皆様との距離を縮める事が出来たように思います。どこの大学も同じような悩みを抱えているようですが、中でも卒業生の同窓会離れは重要な問題です。産業医講習会でのアルバイトも含めて、学生との交流を広める事で同窓会を認知してもらい、今後の同窓会を継承していくきっかけになって欲しいところです。


しかし何と言いましても最近の学生の皆様は非常に優秀です。そして様々な物事を冷静に観察しておられます。その観察力が、今回の6年生の「謝恩会はしない」という判断に繋がったかなと考えています。学⻑選、様々な教授選の顛末、教授の性癖やカリキュラムの急な変更等々、我々以上に賢く見て考え行動していく姿は私には逞しく眩しく見えます。同窓会ではその賢い6年生のために卒業祝いの会を開催し、新しい同窓生の門出を誠心誠意お祝いしたいと企画中です。常任委員の皆様、評議員の皆様、各支部会の皆様是非ご協力をお願いいたします。


しかしその前に国家試験がございます。毎年の恒例になりましたが、今年も 12 月 30日にインフルエンザワクチン接種や勉強会の応援に行ってまいりました。吉田仁秋先生率いる宮城支部会の伊達の会のからは萩の月を、赤崎安宣先生率いる鹿児島支部会さつま会からは甘納豆を頂戴致しました。またトモヱ乳業の中田俊之先生からは牛乳やラテなどの美味しい飲み物の差し入れを頂戴致しました。そして令和5年度の卒業生で同窓会評議員であるお二人からは温かなスープの差し入れがありました。そして今回は私の同級生の佐藤病院院⻑ 佐藤勇人先生にも多大なご協力をいただきました。寒い日でしたが、先輩からの差し入れに学生達は大変喜んでいました。ご協力下さいました皆様本当にありがとうございました!!これで心も体も健康で国試を乗り越えて欲しいと願っています。



⻑くなりましたが最後に少しだけお付き合い下さい。私立医科大学同窓会連絡会は、岩手医大から久留米大学まで全国の私立医学部の同窓会の集まりです。そこで毎回話題上る事の一つに、国公立大学との違いがあります。それはどちらが良いとか悪いとかでは無く、私立には私立の良さがあるという事です。そして私立の良さの一つには、学是と学祖の存在があるという事が挙げられます。


私たちの学是は言うまでも無く「大学は学問を通じての人間形成の場である」という事です。天野貞祐先生はさらに、「心を統一して、それにうち込むほどに精神をねり人間を作る事はない。意志は鍛錬される。しかもその意志は純粋でなければならない。正直でなければ学問的追及は不可能だからである。」と続けました。私たち獨協生の心にはこの学是があります。この言葉の存在の重みについて獨協医大に関わる全ての人にご認識頂き、天野先生に恥じる事のない学校運営をお願いしたいと願っております。


年末から大流行しているインフルエンザはまだまだ収まりそうにありません。皆様もどうかお身体にお気をつけてお過ごし下さい。今年が皆様にとりました良い一年であります事をお祈りいたしております。