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6年生への応援・産業医講習会・祈り|会長コラムVol.29
突然秋めいてまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
二次卒業試験前の9月5日、6年生に差し入れをしてまいりました。学内のそれぞれの場所で懸命に問題に取り組んでいる姿を見ると、全員の合格を祈らずにはいられませんでした。当日配布のお手伝いをして下さった学生の皆さまもありがとうございました!!6年生の一人一人に心を込めて手渡してまいりました。皆さんがとても喜んで下さいました。次は年末に差し入れに行って参ります。
9月21日からの3日間は産業医講習会後半が開催されました。今回は9月22日23日の両日に責任番として参加しました。昨年から手伝って下さっている学生さんが主体となってキビキビと働いてくれていました。私は講師の皆様への挨拶やご紹介、現場の監督位の仕事量でしたので、隙間時間を見て同窓会室でパンを焼いてみました。発酵機能のないオーブンレンジでしたので、同窓会室の窓辺のお日様で2次発酵をさせ、同じく窓辺で育てているローズマリーを使って焼いたのが写真のフォカッチャです。初めてのオーブンはなかなか加減が難しいのですが、なんとか焼き上がりました。学生さんはとても喜んでくれました(お世辞もありますよね)また、オヤツにはダッチベイビーを焼きました。栃木の美味しい卵を使ったためかこれもまた好評で、残った生地種まで持ち帰ってくれました。そして、私が今年の1月に仕込んだお味噌を栃木産のキュウリに付けてスタッフに食べて頂きました。こうやって書いてみると「仕事をしてないじゃないか!」とお叱りを受けそうですが、実際にかかった時間はそれ程でもありません。(念の為)何かを手作りして食べてもらう事は、人との距離を縮めるように思います。またこのような経験をした学生さんが、将来後輩のために何かをしていってくれるのではないかなあと少し期待をしています。私が出来る事はホンの僅かで限られていますが、少しずつでも獨協医科大学同窓会が一層団結して未来に繋がっていって欲しいと日々願っています。


いずれにしましても獨協医科大学産業医講習会に、北海道から沖縄まで各地からご参加下さいました受講者の皆様ありがとうございました。講師の先生の講義も素晴らしく、特段のトラブルも無く、今年度の産業医講習会は全て無事終了致しました。関わって下さいました先生、学生の皆様、事務職員、医大の関係諸機関の皆様、また丁寧にご指導いただきました栃木県医師会の皆様、本当にありがとうございました。この場をお借りしまして心より感謝申し上げます。
9月11日から16日までうつのみや妖精美術館付属市⺠ギャラリーにて、私の知人の山野井誠氏とその恩師 2 人による「二人展」が開催されました。山野井氏は、私が学校医を務める小学校の美術の先生でした。(現在は別な学校に勤務されています)保健室と美術室が向かい合わせの位置だった事から、美術室側の壁に飾ってある子供達の作品を見る機会が沢山ありました。どの子の絵も、自由で楽しげで大胆で美しいのです。どんな先生が美術を指導されているのかなあと、保健室に訪れる度に思っていました。ある日、山野井氏と廊下でお話しするチャンスに恵まれました。その時に、ご自身も絵画作品の個展を開催しているとお聞きし、都内のギャラリーに出かけてみました。そこには、なんとも言えない美しい⻘の世界が広がっていました。そして今回の作品展にもまた、山野井氏独特の世界が展開されていました。多くの作品の中でも、私は特に、展示室の片隅に慎ましやかに佇むように置かれてあった「祈り」という作品から目が離せなくなりました。この作品は、山野井氏の師匠であった信藤正雄氏が天国に旅立たれた時の作品だそうです。「祈り」という言葉の本来の意味は、自分の生命を感謝し、見守ってもらう事だとウイキペディアにありました。語源は「生宣(いの)り」で「い」は生命力、「のり」は宣言を意味するそうです。人類は宗教が生まれる前から祈りという行為を続け、そこには思いもよらない力がある事を実感していたのです。

公平で透明性のある大学にいつか到達できるように、学生たちが不安なく勉学に励めるように、同窓生が幸せに暮らしていけるように、これからの獨協医大が良い方向に進むように、これからも同窓会⻑として祈りを捧げていきたいと思います。
気温が急に下がってきました。相変わらずのコロナの流行ぶりですが、皆様にはどうかお身体に気をつけてお過ごし下さいませ。