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コラム会報誌研究発表

世田谷支部会・年末のご挨拶|会長コラムVol.19

 東京も0度近くまで気温が下がる事もあり、寒さも厳しくなってまいりました。クリスマスが終わると、あっと言う間にお正月準備モードです。


 さて、12月7日は世田谷獨協会に参加してまいりました。体育科の吉田卓司先生がご夫妻で参加してておられました。吉田先生は1936年生まれ、東京教育大学体育科を卒業後に1961年に獨協中学高等学校に入職されています。獨協医科大学には1973年に講師、1979年には本学の教授にご就任されています。いつもとても穏やかで、女子には特に非常に優しい先生です。学生時代の野球の授業の時には、バッターボックスに立った私のバットに「絶対に球を当てるように投げろ!」と男子学生に指示して下さったりしておられました。現在 87 歳になられますが、依然として変わらないお優しい笑顔で「頑張ってるね!」と声をかけて頂けました。お人柄はお顔に出ますね、本当に。これからもお元気でいて欲しいと、切に願わずにはいられません。菅正剛先生(6期)、お誘い下さいましてありがとうございました。


 このコラムに何度も登場致します天野貞祐先生は、「心構えば正しく、身体は健康、知性に照らされた善意志とゆたかな情操とを持つ、上品な人間の育成を目指す。これがためには、すべての生徒にそれぞれ人間としての自信と矜持を抱かしめ、各自の天分を開発し、その⻑所を培養する。(中略)教育愛こそ本学園の情熱であり、人間教育こそ本学園の精神である」と仰いました。(天野貞祐著 「教育五十年」)


 私は同窓会⻑ですが、獨協学園の理事であり評議員という立場でもあります。そのためか、最近私の元に多くの質問が寄せられています。


曰く、1.獨協医科大学が他の獨協学園構成校に比べて非常に多額の金銭的負担を強いられている。2.猪口理事⻑が獨協医科大学を私物化しようとしている。3.獨協医科大学卒業生が学⻑に就任して非獨協医科大学卒の医師を追い出そうとしている。4.獨協学園理事会が獨協医科大学を混乱させている。5.姫路獨協大学の譲渡が上手くいかなかったのは新理事⻑の責任だ。等々です。


 実は理事会が混乱しているという噂やこれらの質問について、猪口理事⻑は、獨協医科大学に赴いて教職員の前で説明したいという希望がありました。このため理事⻑説明会がオンライン形式で開催されたのです。それでも皆様に広くお話しする事は難しく、とは言え一人一人にご説明するのも困難があります。様々な憶測が広まる事は不安を煽ります。このコラムをどれだけの方々が読んでくださっているのか分かりません。しかし私の知る範囲で説明をさせて下さい。


1.獨協医科大学が他の獨協学園構成校に比べて非常に多額の金銭的負担を強いられている。 

→これは明らかなデマです。各学校はそれぞれ学校の規模等により割合が決まっており、医大だけが負担しているわけではありません。


2.猪口理事⻑が獨協医科大学を自分の物にしようとしている。

→全くありません。医大は獨協学園中の大切な学校であり、それを私物化するという事は現実的に不可能です。


3.獨協医科大学卒業生が学⻑に就任して獨協医科大学卒業ではない医師を追い出そうとしている

→ありません。今回の同窓会会報の猪口先生の文章をお読み頂くと分かるように、獨協医大で働く全ての先生や職員の皆様と共に、私利私欲無く公的利益のために協力し合っていきましょうという事が大きな目標です。


4.(削除)


5.姫路獨協大学譲渡の件

→この件については数年前からの懸案事項であり、今年の夏まで検討されていた団体への譲渡の失敗は、理事長交代前に決定された事です。理事長交代に伴い新たな譲渡先に向けた前向きな検討がされつつあります。


 私たち同窓生だけでなく、獨協医大に関わる全ての職員の皆様と手を取り合い、さらなる獨協医科大学の発展や皆様の幸福のために尽力したいという事が猪口理事長の考えです。年末の挨拶には相応しくない文章だったかもしれません。しかし皆様に真実をお伝えしていく方法が他に見つかりませんでした。猪口先生は医大での開催が許されるなら、いつでも説明をしに行きたいと言い続けています。是非同窓生の皆様におかれましては、噂に惑わされず冷静なご判断をお願いしたいと思います。
 来年は辰年です。辰はグングンと力強く高みに登っていく事から、成⻑や飛躍の意味があるそうです。私も辰に負けず、私たちの母校が力一杯飛躍していけるように、同窓会としての力を尽くしていきたいと思います。


皆様も健康に気をつけて、良い新年をお迎えくださいますようお祈りいたします。⻑い文章にお付き合い下さいまして心より感謝申し上げます。


獨協医科大学同窓会会⻑ 千木良 真保


※コラムの一部を変更しております。