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コラム会報誌研究発表

|会長コラムVol.18

 今年のカレンダーも残すところ1枚となりました。東京ではあちこちでクリスマスのイルミネーションが輝き、より⼀層年末感を醸し出しています。

 11⽉25⽇、私⽴医科⼤学同窓会連絡会総会が帝国ホテルにて開催されました。全国から38校約120⼈の参加をいただきました。会は2部構成で⾏われました。1部では、猪⼝理事⻑(1期)の「2024年からの医療体制」という演題での講演、同窓会に関するアンケート調査報告、前回の全国会、東部会、⻄部会の幹事校からの報告がありました。同窓会に関するアンケート調査は各校からの多くの反響がありました。会費納⼊について、同窓会員という位置付け、同窓会としてすべき事など、抱えている事に共通点が多く、これからも⼀緒に検討していきましょうという⼀体感が⽣まれました。

 続く2部では、獨協医科⼤学校歌の⻫唱を⾏いました。この校歌は、本学40周年の記念事業として⾕川俊太郎作詞・佐藤直紀作曲で作られました。優しいメロディーや癒しを感じる歌詞は、⼥性声楽家の美しい歌声と共に参加者の皆様の⼼に響いたとお褒めの⾔葉を頂戴いたしました。寺野彰元獨協学園理事⻑からのスピーチも温かいものでした。その後は各⼤学の同窓会⻑や同窓会幹部の皆様から現状のご報告がありました。テーブル毎にも話は盛り上がったようで、どなた様も和やかにお過ごし頂けたようでした。帰り際には、アンケート調査に関するデータを送ってほしいと⼝々にご要望頂きました。

いずれアンケート調査についてもホームページ等で発表させて頂きます。


 さて12⽉2⽇は東京⽀部会が庭のホテルにて開催されました。初めに、⽬々澤肇先⽣(2期)から東京の医療ネットワークについてのお話しがありました。医療ネットワークの構築が進めば、患者医師双⽅の⼤きな利益に繋がると思いました。(しかし準備等に費⽤がかかるとしたら医療費の値上げが必要なのでしょうか)次に⼊澤篤志先⽣(11期)から膵臓疾患についての講演を賜りました。膵臓疾患というのは、⾮専⾨医としては敬遠しがちなところがあります。治らなさそう、発⾒が難しそう・・などの印象があるのです。しかし⼊澤先⽣の講演は⾮常に明確で、膵臓疾患に対するハードルが下がったように思いました。何よりリスクのある⼈に対する検査をしっかり⾏い早期発⾒できれば、5年⽣存率は上がる事、膵炎だからと⾔って絶対に脂肪制限では無い事など多くを学べました。お⼆⼈の先⽣に感謝申し上げます。


 また同じ⽇に猪⼝雄⼆先⽣(1期)率いるUncle Boozy の年末コンサートが銀座TACTで開催されました。東京⽀部会を途中で抜けさせて頂き駆けつけてみると、会場は熱気に溢れて、⽴ち⾒も出るほどの⼈気ぶりでした。常連さんが多いらしく、歌を⼝ずさんでおれる⽅や、体を揺らしながら⾼齢の⽅が楽しんでいらっしゃったのが印象的でした。


 獨協医科⼤学50周年の記念の年も終わろうとしています。吉⽥謙⼀郎先⽣が、医⼤ホームページのご挨拶で⽔原秋桜⼦の句を取り上げておられます。「礎は揺るがず雲雀上がりけり」ここにある礎とは、即ち獨逸学校協会学校(旧制獨協中学校)の事です。獨協学園は今年創⽴140周年を迎えました。⻄周、桂太郎、天野貞祐、⽔原秋桜⼦等多くの先⼈を輩出しました。そして50年前に、多くの獨協関係者の悲願だった医⼤が設⽴され現在に⾄っております。2040年には、医⼤も少⼦化の波が襲ってくる可能性が取り沙汰されております。これから先の未来の獨協⽣や獨協医科⼤学にとって何が⼤切なのか、どのような態度で臨むべきなのか、⼤変重要な局⾯に対峙していると思います。同窓⽣の皆様のお⼒を結集させてこの難局を乗り越えていければ、これ以上の事はありません。


これから益々寒い⽇が続きます。どうか皆様お⾝体をお⼤切にお過ごしください。


※コラムの一部を変更しております。