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第一回国家試験対策講座開催と新入生歓迎会 | Vol. 35
雨が多い毎日ですがいかがお過ごしでしょうか。
今年の5月18日は茨城支部会「いばらの会」が水戶三の丸ホテルにて開催されました。
この会では、同窓生であり国家試験応援でもご協力を頂いております16期の中田俊之先生(トモヱ乳業株式会社 代表取締役)による「臨床医が企業を引き継いで〜温故知新〜」という特別講演がありました。循環器医であった中田先生がお父様からの会社を引き継いでいく上での葛藤、会社の成り立ち、現在の会社における社員との関わり合いや中田先生自身の信条についてのお話を伺いました。中でも、社⻑業という多忙なお立場にありながら、「徳」という言葉を信条にしているというお話は大変心に響きました。会社の業績の素晴らしさの中には、中田先生と共に会社を良くしていこう、頑張ろうという気持ちが社員にあるからこそだと思いました。その「徳」の恩恵を私たち同窓会も国試応援という形で毎年受けております。こんな素晴らしい後輩が居る事を誇りに思う時間でした。また下田貢支部会⻑(11期)の元で多くの若手医師が同窓会に関わってくれている事も大変ありがたく思いました。トップが優秀な人格者である事は組織を良い方向に導くという模範だと思います。
先日同窓会ホームページ上で今回の国家試験を振り返っての座談会を掲載しました。この結果を踏まえて、5月31日に同窓会主催による国家試験対策講座第一弾を開催致しました。多くの学生さんに集まって頂き、口々に「ためになった」「やる気が出た」「モチベーションが上がった」「また是非同窓会企画をお願いしたい!」などと感謝の言葉を頂きました。まだ初めの一歩に過ぎませんがこれからも精一杯応援していきたいと思います。

また同じく31日には、新入生歓迎会を開催させて頂きました。入学間もない時期に親元から離れての生活はなかなか大変です。また今後の勉強の仕方やテストの受け方、部活の事やその他色々な不安な事を、これまた多くの学生や卒業生と話す事で少しは解消できたかなと考えています。会場には約100名の学生さんが集い、沢山食べて楽しんでいました。副会⻑の竹越先生が「筑波大学では一年生に、なぜこの大学に入ったかを聞くと、神経の研究がしたいなどの具体的な目標を話してくる。しかし獨協はそうではなく、地域枠だったからとか、成績で・・・とかの話になる。」これが現状です。しかし新入生には獨協医科大学に入学した今日から卒業までの間に、自らの目標を是非とも見つけていって欲しいと思います。

私立医大の一つとして今後も生き残るためには、教育施設の充実だけではなく、その内容が大切かと思います。やはり獨協医大の事を良く理解し学生の求める教育をして頂かなくてはなりません。学生は指導者の事を冷静に観察しています。誰が科研費を取っているのかいないのか、指導者の醜聞に至るまで良く知っています。今年は、医大の科研費取得は138件と昨年より下がりました。これは全国でも下から数えた方が早い順位です。しかしながら多くの善意ある先生は、毎日の臨床に追われ研究費を締め付けられています。この状況で科研費を取れというのも確かに難しい話だと思います。そしてご存じの通りの国家試験合格率でした。理事会では医大の教育等はうまくいっているという話をされていましたが、果たしてそれは真実なのでしょうか。あるいはその方のお耳にはそのような情報が入ってくるのかもしれません。それならばもっと問題は別の場所にあるという事でしょう。
これから私立大学同窓会連絡会東部会や総会が始まります。全国の私立医大の先生と情報を共有しながら、獨協医大の発展のために日々様々な同窓会ならではの事業を行ってまいりたいと思います。今後とも同窓会を宜しくお願い致します。